腸活エキスパート薬剤師の
ミッチー(@GooodGut)です。
腸活エキスパート薬剤師が
考えるダイエットとは?
今回は第2弾ということで
太っていくしくみについて
考えていきたいと思います。
そんなの食べ過ぎて
カロリーオーバーになるからに
決まってるじゃないの?
と思われるかもしれませんが、
ある年代以上になってくると
そんなに食べてないつもりでも
太っていっちゃうんですよね~。
特におなか周りが・・・
そして、少しぐらい食べる量を減らしても
運動時間を増やしてみても一進一退。
なかなか減ってくれないのです。
では、そもそもなんでおなか周りに
脂肪がついてくるのでしょうか?
それを知ることで
あたなのダイエットのヒントに
つながるかもしれませんよ。
いきなりですが、
炎症というと
どんなイメージをお持ちですか?
よくケガをすると
患部が赤くなったり
痛んだりしますよね。
私たちは炎症が起きているから
痛むのだと考えます。
炎症は痛みや腫れを伴う
厄介な面もありますが
傷ついた部位を知らせてくれたり
痛んだ組織を修復する
大事な反応で、
修復が終わると
炎症も静まっていく
というのが
生物学での共通認識です。
しかし、同じ「炎症」でも
その程度が非常に小さいと
痛みや腫れを感じません。
その小さな炎症は
先ほどの修復反応も
起こらないので
炎症がなかなか静まりません。
大きな炎症が「火事」だとすれば
小さな炎症は「ボヤ」のようなものです。
自覚症状がないために
ずっとくすぶり続けて
何年も何十年も気づかないまま延焼し、
じわじわと臓器にダメージを与えます。
ところで
インスリンというホルモンを
ご存知でしょうか?
そうです。
糖尿病の人が注射している
あの薬のことです。
少し専門的な話になりますが
インスリンは血液中の糖分を
筋肉や肝臓が使えるようにする
働きがあります。
それ以外にも
筋肉などの体の部品を作ったりする
とっても重要なホルモンです。
その反面、
エネルギーをため込み
脂肪細胞を大きくする性質もあります。
実際、糖尿病患者が
インスリンを打ち始めると
体重が増えやすくなります。
実は体のどこかで
持続的なボヤ(炎症)が起こっていると
このインスリンの働きが鈍ってしまいます。
するとカラダは
インスリンが足りないと勘違いし
更にインスリンを増産します。
インスリンの量が増えると
特に内臓周辺の脂肪細胞が
大きくなっていき、
おなか周りがポッコリしてきます。
これが内臓脂肪型肥満、
いわゆるメタボの始まりです。
さらに内臓脂肪は
大きくなると炎症が起きて
新たなボヤの火種を作り出します。
そうすると
さらにボヤが全身に広がり
インスリンもたくさん出て
脂肪細胞がさらに大きくなる・・・
という負のサイクルが
できてしまいます。
この負のサイクルのまま
一生懸命ダイエットをしても
なかなか持続的な成果にはつながらず
自信は喪失する一方です。
次回はそのボヤが
どんなところに起こりやすいのか
どうしていったらよいのかについても
書いていきたいと思います。
お楽しみに!