腸活エキスパート薬剤師のミッチー(@GooodGut)です。
いよいよ全国的に
新型コロナウイルスに対する
緊急事態宣言が解除された。
今週から電車通学・通勤が始まった
という人も多いのではないだろうか?
朝の通勤ラッシュの中で
急に催してしまうと最悪だ。
便意が波のように押し寄せてきて、
冷や汗タラタラ、生きた心地がしない。
次の駅に到着するのが
これほど待ち遠しいと
思ったことはないだろう。
急いで駅のトイレに駆け込むと
同じように蒼い顔をした人たちが
既に長蛇の列をなしていて
自分の番を懸命にこらえている・・・
こういった状態が数カ月も続くと
流石に心配になってくる。
病院で大腸ファイバー検査などを行っても
異常が見当たらない場合、
過敏性腸症候群(IBS)と診断され
ストレスが原因だと言われる。
過敏性腸症候群のタイプには
などがある。
過敏性腸症候群は命に別状はないと
言われているものの、
仕事や学業に支障をきたし、
生活の質が著しく低下する。
特に多感な年齢ならなおさら深刻だ。
日本消化器学会によれば
過敏性腸症候群が長期間続くと
そうでない人に比べて
・パニック障害は15~41%
・うつ病は約30%
・痛みやめまいなどの
原因不明の身体症状は25~33%
これらの病気になりやすいと言われている。
冒頭のような状態が続けば
朝からかなりのエネルギーを消耗するし、
外に出るのが嫌になるのも
わからなくはない。
そもそも過敏性腸症候群は
ストレスで発症する症状なのだから
そのような病気になりやすいのでは?
とも言われている。
でもメンタルが悪化する原因は
実はそれだけではない。
東北大学の福土審教授によれば
腸は皮ふや鼻、目などと同じ
感覚器としての働きも持っていて
内臓感覚を作り出しているそうだ。
この内臓感覚は動物進化の初期から
存在している原始的な感覚で
便意や尿意といった単純なものから
なんだか不吉な感じといった
第六感的な感覚も感じ取れるらしい。
そういえば昔から
「腹に落ちる」とか「腹黒い」など
おなかに関連した表現は沢山あるし、
英語圏でも第六感のことを
「gut feelng」という。
昔の人はおなかで鋭敏に
感じ取っていたのかもしれない。
実は腸は脳に次いで神経細胞が多い臓器。
腸は第二の脳とも呼ばれる所以だ。
そして腸と脳とは
2,000本以上の神経でつながっていて、
お互いに情報をやり取りしている。
だから、腸内環境が悪いと
脳もストレスに過敏になる
という悪のスパイラルに陥ってしまう。
その結果、次第に心身が消耗してしまい
「パニック発作」や「うつ」を引き起こす。
逆もしかりで
腸が良好だと脳も調子良く感じる。
毎朝良いウンチが出ると
気分がいいのはこのためだ。
緊急事態宣言が解除されると
経済の遅れを取り戻そうと
今まで以上に忙しくなるかもしれない。
ストレスに負けない強いメンタルを養うには
腸内環境から見直してみるのはいかがだろうか?