腸が腐ってちゃ、なにをやってもダメよ

file#20 腸内フローラはどうやってできる?~3

食事

腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。

前回は赤ちゃんが
いろんな菌を取り入れて
免疫のトレーニングをしている
という記事を書いた。

今回は赤ちゃんのおなかの中で
腸内フローラがどのように変化していくのかを
書いてみようと思う。

乳児期にビフィズス菌が多くなるワケ

生後1日目の赤ちゃんのおなかには
大腸菌や腸球菌など
数種類の菌が存在する。

しかし、1週間後には
ビフィズス菌が急激に増えて
腸内フローラの半分を占める。

これは母乳中に含まれる
ミルクオリゴ糖が
ビフィズス菌の大好物だからだ。

そして離乳食が始まると、
腸内フローラは一生のうちで
最も大きな変化を起こす。

離乳食から3歳ぐらいまでの間に
ビフィズス菌は大幅に減って
バクテロイデスやファーミキューテス
という種類の菌たちにとって替わる。

この時点で
その人がどんな腸内細菌と
一緒に暮らしていくかは
ほぼ決まってしまう。

それ以降は菌のバランスは変化しても
新しい菌が増えることはあまりない。

参考
日本人における加齢に伴う腸内細菌叢の変化を確認
~科学雑誌『BMC microbiology』(5月25日)
掲載のご報告~(森永乳業

腸内フローラバランスが変化する要因

こうやってみると、
腸内フローラのバランスに
大きな変化が起きるのは、
あることがきっかけ
ということがわかる。

それは食事。


乳児期にはビフィズス菌のエサが、
離乳期には様々な腸内細菌のエサが
おなかに送り込まれることによって
腸内フローラのバランスが大きく変化する。

残念ながら
僕たちのおなかの中に
どんな腸内細菌が住めるかは
3歳までにほぼ決まってしまう。

でも大人になっても
どんなエサを与えるかによって
腸内フローラのバランスを
コントロールすることはできそうだ。

次回はこの腸内細菌のエサについて
書いてみたいと思う。


ミッチー

「腸活」で日本を元気にしたい薬剤師です。 詳しいプロフィールはこちら