今日から仕事始めの
腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。
このページは
の続きです。
ウンチは何からできているかご存知だろうか?
食べたものの残りカス???
ちょっと考えてみて欲しい。
健康な赤ちゃんは
母乳だけしか飲んでいなくても
1日何回も立派なウンチを出す。
一方で
赤ちゃんより遥かに多くの量を
食べている大人でも
1週間に1回しかウンチが出ない人もいる。
大鵬薬品のサイトには
健康な人のウンチの中身は80%が水分で、
大鵬薬品
残る20%のうち
・3分の1が食べカス
・3分の1が腸内細菌
・残りの3分の1が腸粘膜のアカ
と記載されている。
もう少し詳しく見ていこう。
先ほどの赤ちゃんの例を見ても
ウンチの量は食べた量だけに
比例するわけではなさそうだ。
最近注目されている腸内細菌は
健康な人の腸には100兆個も住んでいて
重さにして1~2kg分ともいわれている。
その腸内細菌の一部が
食べ物のカスと一緒に
ウンチとして出てくる。
でもヨーグルトや納豆などの
発酵食品を食べても
ウンともスンとも言わない人もいる。
そもそも赤ちゃんは母乳しか飲んでいない。
人間の細胞は常に生まれ変わっている。
例えば、
皮膚は1ヶ月サイクル、
赤血球は4ヶ月ほどで入れ替る。
その中でも特に腸の粘膜細胞は
1~2日間で生まれ変わる。
そして小腸の内側は絨毛と呼ばれる
バスマットのようにヒダヒダの構造になっている。
少しでも効率よく栄養を吸収するために
腸の表面積を広げようという
生物の智慧だ。
大人ではこれらを全部引き延ばすと
テニスコート1面分の広さになる。
粘膜細胞が毎日生まれ変わるとすれば、
1つ1つはホコリのように小さくても
毎日テニスコート1面分のホコリをかき集めれば
結構な量になる。
特に赤ちゃんは
成長のために新陳代謝が活発な時期。
小腸絨毛の生まれ変わりも多くなるに違いない。
いいウンチが出てるってことは、
腸の粘膜細胞が次々に生まれ変わって
更新されているということだ。
なぜ、腸の粘膜細胞が他の細胞よりも
こんなに頻繁に入れ替わる必要があるのか
についてはこちらで書いた。
結局、何が言いたいかというと、
慢性的にお通じが不安定な人は
細胞の新陳代謝のサイクルが
乱れている可能性があるということ。
当然、知らず知らずのうちに
体調にも影響が出てくる。
単に便秘薬で腸を刺激して
ウンチが出たらOK!
というものではない。
「大便」はカラダからの大きなお便り。
いろんなことを教えてくれる。
お腹の調子が気になる方は
まずはこのブログで自分のカラダを知ること
ことから始めてみませんか?