自分より先にミニチュアシュナウザーに
尿路結石が見つかって驚いている
腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。
まだ3歳ですが、
結石ってできるんですね。
さて、前回は理想のウンチ像について
自分の独断と偏見で書いてみた。
今回はウンチの色について
ウンチクを語ってみたい。
ウンチといえば
茶色のイメージだが
この色はビリルビンという物質からきている。
もともとビリルビンは
寿命が尽きた赤血球が壊れた時の残骸で
胆汁となって腸管内に分泌され、
最終的にウンチとして体外に排出される。
だから暴飲暴食やストレスで
胆汁の流れが悪くなったりすると
ビリルビンの含まれない
真っ白なウンチがでることもある。
大腸には100種、100兆個の腸内細菌が住んでいる。
その腸内細菌たちは
僕たちが消化・吸収した食べ物の残りカスを
エサとしている。
そのエサを食べた腸内細菌は、
いろんなものを作る。
その中でも特に注目されているのが
善玉菌が作る短鎖脂肪酸という物質。
この短鎖脂肪酸は
いろんな有用な働きがあるのだが、
特に重要なのが
大腸粘膜のメインのエネルギー源に
なっていることだ。
僕たちは腸内細菌に
住むところと食べ物を提供する。
その見返りとして
住居をきちんとメンテナンスして
さらに有益な物質まで提供してくれる。
僕たちは腸内細菌との共存共栄で
生かされてるわけですな。
実は先述のビリルビンは
酸性度(pH)によって色が変化する。
昔、理科の実験で習った
ペーハー試験紙みたいなものだ。
ビリルビンの場合は
弱酸性では黄色になり
アルカリ性では黒くなる性質がある。
善玉菌が短鎖脂肪酸を
たくさん作ってくれると
大腸の中が酸性になり、
ウンチは黄土色に近くなる。
逆に腸内環境が腐敗して
アルカリ性のアンモニアなどが
たくさん出来ると
ウンチは黒っぽくなる。
※注 これとは別に
鉄剤を飲んでいたり、
腸管内で出血があったりすると
ウンチは黒くなります。
つまり、ウンチの色で
腸内の発酵具合がわかるというワケ。
明日から
自分のウンチ、
もっと観察してみたくなりませんでした?