一刻も早いコロナ感染の
終息を願ってやまない
腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。
腸活といえば、
まずイメージするのが腸内フローラ。
腸の中で
同じ仲間の腸内細菌同士、
それぞれ群れを作って住んでいる様子が
お花畑に似ていることから
この名前がついた。
遺伝子解析技術が飛躍的に
進歩したのをきっかけに
次々に新しい腸内細菌が発見され、
世間でも注目を浴びるようになった。
しかし、よく話題になる
善玉菌・悪玉菌、デブ菌・やせ菌も、
実のところ、
まだわかっていない部分の方が圧倒的に多い。
大人のおなかの中には
1-2kgほどの腸内細菌が住んでいる。
その種類と数は
1000種、100兆個にも上る。
ヒトの細胞数は
200種、37兆個。
数だけで見れば
腸内細菌の方が約3倍多いことになる。
さらに遺伝子の数で比べてみると、
腸内細菌の方が10倍ぐらい多いらしい。
僕たちが腸内細菌を飼っているつもりで
実は腸内細菌に飼われているのかも?
そんな腸内細菌の種類や数は
人によって全然違う。
研究者の間では
一人一人の腸内フローラを
データベース化すれば、
個人を特定できるのでは?
と言われているほどだ。
いうならば、
指紋ならぬ、腸内細菌紋。
でもどんなシチュエーションで
使うんだろ?
それだけ違うのだから、
ある人にはめちゃんこ効いた
ヨーグルトや腸活サプリが
別の人には全くダメだった
ということも日常茶飯事。
特定の商品(薬)を飲めば
万人が最高の腸内フローラを
手に入れられる訳ではない。
地道だが、
自分の目指す理想のウンチを目標に
自分に合った腸内細菌をコツコツと
育てていく。
これが僕が思っている本当の腸活。
腸内フローラが個々で違うと言っても
人種ごとでみると、特徴があるらしい。
長い間の食習慣で腸内細菌も変化する。
有名なところでは
日本人は海藻類をよく食べるので、
海藻を分解できる腸内細菌を持っている。
欧米人はそれを持っていないので、
海苔巻きをたくさん食べると
お腹を壊してしまうのだそうだ。
パプアニューギニアに
住むある部族は
エネルギーの約80%を
イモ類から摂取している。
それほど炭水化物摂取率が高いと
タンパク質不足を心配してしまうが、
むしろ彼らは筋肉隆々だ。
まさか隠れてプロテインを
飲んでいるわけでもないだろう。
東京大学 梅崎教授の研究によれば
彼らの腸内細菌は
我々日本人と異なり
筋肉の元となるタンパク質を
作る能力があるらしい。
実は日本人の中にも
パプアニューギニアの部族と
同じような腸内フローラを
持つ人がいる。
不食の人で有名な森美智代さんだ。
彼女は何十年も
1日1杯の青汁だけで生きている。
そうかといって
修行僧のようにガリガリではなく、
むしろふくよかな印象だ。
仙人は霞みを食べて生きている
と言われるが、
それも腸内フローラ次第というところか。