腸が腐ってちゃ、なにをやってもダメよ

file#14 腸内フローラにも多様性が大事なワケ~1

ジャングル

腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。

大学生の息子が
メンタリストDaiGOの動画をみて
トレーニングの一環として
自分から腸活を取り入れ始めました。

それはそれで嬉しいのですが、
今まで僕がどれだけ話をしても
全く興味なかったのに・・・

DaiGOの影響力はすごいですね。
一度見てみよう(^^♪

腸内細菌からの返礼品

以前の記事で腸内細菌は、
エサをもらった見返りに
短鎖脂肪酸という発酵物質を
供給してくれている
ということを書いた。

短鎖脂肪酸は僕たちにとって、
非常に有用な物質。

ざっと上げただけでも
その働きは

1.大腸粘膜へエネルギーの供給
2・蠕動(ぜんどう)運動を活発にする
3.悪玉菌を増えにくくする
4.ミネラルの吸収促進
5.発がん予防
6.肥満予防、食欲の抑制
7.免疫機能の調節

と多岐にわたる。

短鎖脂肪酸でも代表的なものは
酢酸(さくさん)、プロピオン酸、酪酸(らくさん)
の3種類。

特に酪酸(らくさん)は3種類の中でも
便秘ダイエットアレルギー
深くかかわっていることから
最近の注目株だ。

酪酸は腸内細菌の共同作業で作られる

巷では酪酸(らくさん)は
酪酸産生菌が単独で作っている
イメージが先行している。

だからダイエットのために
酪酸産生菌サプリを摂取しましょう!
みたいな広告が出来上がるワケ。

でも、実は酪酸(らくさん)は
腸内細菌の共同作業の賜物だ。

例えば、
ある菌が食物繊維を食べて
発酵物質Aを作る。

すると別の菌が
その発酵物質Aを食べて
酢酸(さくさん)を作る。

そして酪酸産生菌が
酢酸(さくさん)を食べて
酪酸(らくさん)を作る
といった具合。

リレー

つまり腸内細菌のリレーともいうべき
食物連鎖で酪酸(らくさん)が作られる。

だから酪酸産生菌サプリだけ飲んでも
痩せられないのだ。

腸内フローラも山林と一緒

前回、山林の生物多様性が変化した結果、
鳥獣被害が増えたという記事を書いた。

きっと腸内フローラの世界にも
自然界と同じルールが
適用されているはずだ。


ミッチー

「腸活」で日本を元気にしたい薬剤師です。 詳しいプロフィールはこちら