腸活エキスパート薬剤師のミッチーです。
コロナ対策でマスクをしながら
窓全開で患者さんと話していると、
高齢の患者さんから何回も聞き返される・・・
会話って声だけでなく
相手の唇の動きも
無意識に見ていものなのですね。
さて、質問です。
あなたは今とってもおなかがすいている。
下のおすすめメニューがあったらどれを頼む?
2番、3番を選んだ人は
是非この続きを読んで欲しい。
タンパク質は筋肉の材料になるだけではない。
皮ふ、髪の毛、爪をはじめ、
内臓も全てタンパク質の塊だし
赤血球だってタンパク質からできている。
とは言っても
自分がどれだけタンパク質が
不足しているのかは分かりにくい。
自覚できるタンパク質不足のサインを
ざっと挙げると
などが思い浮かぶ。
また健康診断結果も
タンパク質不足を見るのに有用だ。
例えA判定が出ていても安心してはいけない。
さっそく引っ張り出して見てみよう。
例えば
だったり、
薬を飲んでいないのに
だったらタンパク質不足を強く疑う。
※分子栄養学流の読み方なので、より詳しく知りたい方は
専門家に相談してね。
ではタンパク質を
一番消費する場所はどこだろうか?
筋肉?
心臓?
神経?
実はタンパク質を一番消費しているのは
膵臓(すいぞう)だ。
膵臓と言えば
インスリンを作ることで有名だが
食べたものを消化するための消化酵素も
膵臓がもっぱら作っている。
消化酵素の原料はタンパク質。
そう、生物は消化に一番力を注いでいるのだ。
だからタンパク質不足になると
消化力がガクッと低下する。
歳を重ねると
ガッツリ焼肉はつい敬遠しがち。
動物性タンパク質で
消化しやすいものを順に挙げると
卵>魚>鶏肉>豚肉>牛肉
これは個体が大きいものほど
骨格がしっかりしていて
消化が難しいためだ。
また同じ素材でも消化しやすいのは
ミンチ>薄切り肉>塊肉
食の好みは味覚の問題と思うかもしれないが、
案外、消化力を反映しているのではないかと思う。
冒頭の質問で
ハンバーグやムニエルと答えた人は
タンパク質不足の現われかもしれない。
よし、今から肉やプロテインを増やして
タンパク質を増やそう!
と思った方はちょっと待って欲しい。
こちらでも書いたが、
自分の消化力以上のタンパク質摂取は
腸内環境を悪化させる。
自分のタンパク質摂取量が
消化力に見合っているかどうかは
ウンチの色・臭い・形で判断できる。
翌朝のウンチの匂いがきつかったり
黒っぽかったりすれば、
能力以上のタンパク質を摂取してしまった証拠。
消化能力が低いと感じる人は
卵や小魚など消化の良いタンパク質で
地道に消化酵素を増やしていこう。
煮込んだり、塩こうじを使ったりして
消化に負担がかからないようにすることもできる。
プロテインを飲むんだったら
一気飲みせずに少量づつを何回かに分けて。
腸活と言えば
どんな乳酸菌サプリを摂るかが重要視されるが、
自分に合ったタンパク質の摂り方を
見つけることも腸活のひとつなのだ。